オンドリさん
馬牧場なのに、なぜかニワトリの写真(笑)。
今年のお正月に撮った写真です。右のコワイ顔のオネエサンが軍鶏のココ。その横でご飯を食べているのが、種類不明のオンドリ、コッケです。2羽とも牧場を作り始めた頃に知人から譲っていただきました。
コッケは卵鳥から生まれたオスなので、いわゆる廃鶏ですね。普通ならお肉になっちゃうのでしょうが、縁あって家族となりました。何歳でここに来たのかはわかりませんが、もう大人だったから、半年?一歳?ぐらいで来たのかなあ。ココもたぶん、そんなお年ごろにうちに来たのだと思います。
あれから、もう8年経つので、2羽とも少なくとも8歳にはなっているでしょう。鶏としてはだいぶ長生きです。
そのコッケですが、今朝、亡くなりました。老衰、そして大往生です。
1年ほど前から、やっぱり年のせいでよろよろしたり、寒い日には元気がなかったりして、「恐ろしく長生きしたけど、さすがにもうダメか」とスタッフが思った瞬間が何度もありましたが、そのたびに不死鳥のように(文字通り)よみがえって皆を驚かせました。ほんと、ココともども(このヒトはますます元気です)実は怪鳥で不死身なんじゃないかと思ったぐらいです。
コッケは優しいし愛嬌もあるので、子供たちの人気者でした。馬クラブの子供たちは毎週のように馬糞堆肥の山からミミズを掘り出してあげていたし、コッケにとっては迷惑だったでしょうが、代わる代わる抱っこしてナデナデしたりと、本当に愛されていた鶏でした。
昨日はちょうど馬クラブの日だったので、子供たちはコッケを日当たりのいい場所にタオルを敷いて寝かせて、ご飯を口元にもっていったり水を飲ませようとしたりと、かいがいしく看病していました。介護されるオンドリ、ここまで長生きしたオンドリは、世界広しといえどもなかなかいないのではないでしょうか(笑)。
複数のメンドリさんたちに囲まれて牧場内を自由に闊歩し、子供たちにも可愛がられて、世界一シアワセなオンドリだったんじゃないかなぁ、としみじみ思います。軍鶏のココさんには、時々いじめられていましたけどね(笑)。
ココとコッケ、仲が良いんだか悪いんだか、夫婦なんだか違うんだか、よくわからない関係でしたが、コッケが亡くなった今朝から、ココさんはあちこち歩き回って啼いています。無視したり体当たりで突き飛ばしたり(ひどいですね)、傍から見るとコッケにいじわるなココさんでしたが、やっぱりいなくなると寂しいのかな? なんか、どっかの夫婦の関係みたいですね(笑)。
ココさんのお気に入りの場所、馬運車のど真ん中(笑)。今も馬運車からココの悲しそうな(にスタッフには聞こえます)鳴き声が聞こえてきます。相棒はいなくなっちゃったけれど、ココさんもますます長生きしてください。